その頃


俊も悩んで途方に暮れて


『俺、そっち行っていい?
 そっちで暮らすし仕事も頑張る。
 あゆみといたい、俺。
 あゆみの傍にいたい。』


『考えさせて、ゆっくり。ゆっくりと。』


私は
せつなくなるばかり。


何も言ってあげられない
何もしてあげられない


そんな自分が
歯がゆいばかりだったよ。