その日を境に
変わった。





遠出をして
俊の色んな自慢話が聞けた。


「うまくないか?」


何の話?


何か、無口だったのに
突然開いた口は、そう言いだす。


「どこ行くの?」


「さぁ・・・」


「教えて」


「拉致(らち)する」


そう言って
笑わすのが俊。


2人で来たのは、海だった。


「この海、大好きだから」


そう言っていた俊。