「んな怯えんなよ、別に取って喰ったりしねーから」 それは美桜に言ったのだろう。 「…あの、助けていただきありがとうございます…ほら、美桜?」 「あッ…ありがとう…ございます」 「おう」 そしてあたし達はその人と別れ教室に向かった。 そういえば…名前聞くの忘れた。 この時、あたしの考えは甘かった。 あの人はコノ学校はおろかここら辺の地域一帯の有名人だったのだ。