口をそろえてそう言うあたし達。
「君たち凄いかわいーね!新入生かな?」
何だ?このピンクメッシュ…。
「わッ…和奏ぁ…」
美桜はあたしの服の袖をギュっと掴んで後ろに隠れた。
「あたし達急いでるんで」
「待ってよー、遊ぼ?ね?」
しつこいな…。
「しつこいって…「離れろや」…え?」
あたしが男にいらいらをぶつけようとした時突然頭上から低い声がした。
「おッ…お前ッ…」
ピンクメッシュは頭上の低い声の主に怯えている様子。
「てめぇ…誰に向かって口聞いてんだ?あ?」
-ドゴッ
低い声の主はピンクメッシュの鳩尾にパンチを一発くらわせた。
「ひぃぃ!!」
美桜は完璧に低い声の主に怯えている。
「美桜…?大丈夫…」
「おい…」
怯える美桜に話しかけていると低い声の主が話しかけてきた。
話しかけられて咄嗟に顔をあげると…
「…綺麗…」
低い声の主の髪の毛は1回も染めてないような綺麗な黒。そして整った顔。
「あ?」
「いえ!!何でもないです!!」
