───そして。 「終わったーっ!!!」 西内君に解説してもらいながら、無事今日の勉強会を終えた。 「じゃ、そろそろ出るか」 「そうだね」 図書室を出て下駄箱のところに行くと、人影が。 「あ……」 私と西内君は慌てて柱の陰に隠れた。 「……誰かいんのか?」 下駄箱にいた人物が言う。 そして足音が近づいてくる。 ま、マズい……もう、出るしかない。 私は西内君から離れて、柱の外に出た。