「今更だけど、さ。これからよろしくな」
関本君が右手を私に差し出す。
「うん!!こちらこそよろしくね」
と、右手を出して握手した。
「いやー、それにしても一生新垣と話せないかと思った」
「え!?何で!?」
「新垣ってさ、あんまり男子と喋るイメージないから」
あー……確かに用がない限りは話しかけたりしないもんな……
「でも私も関本君と喋れないかもって思ってた」
関本君は人気者で常に周りに人がいる。
だから喋る機会がないかもって思ってたんだ。
「マジ!?何で!?」
関本君は驚いている様子。
「関本君は人気者だから周りに人がたくさんいて、近づけないイメージだったから……」
イメージというか……
ほんとにそうだけど。



