驚く私に気が付いたのか、西内君はこちらを向いた。 そして一瞬、にやりと笑った。 何だか、ゾクッとする。 私は焦りながらも平然を装って机を動かした。 落ち着け…落ち着け自分‼! と、自分に言い聞かせた。 「机移動したら席に着けー。」 担任は全員が席に着いたのを確認すると、授業を始めた。 でも、全く集中できない。 だって……まさか西内君が隣になるなんて予想外だもん。 うわぁ…ほんと嫌だ。