「妃奈ちゃん!私、1番窓側の1番後ろの席だったよ!!」 「うそ、私1番廊下側の1番前なんだけど……」 ………え。 すごく離れてるじゃん!! 「あーあ……離れちゃったね」 「ほんと、最悪。」 私と妃奈ちゃんはだるそうに言う。 「はーい、じゃあ各自机を移動させろー」 担任の声で私たちは自分の机のところに戻る。 はぁ……妃奈ちゃんと近くが良かったなぁ…… ついてないかも。 ため息をつきながら机を動かす。