キーンコーン─── 私を西内君から助けるように、チャイムが鳴った。 「じゃ、じゃあまたね!!」 「お、おい!!」 私は上手に西内君の腕からすり抜けると、逃げるように図書室を出た。 「西内君のバカ……」 てか、私をいじめるためだけにここに呼んだの? ほんと、性悪なんだから…… あーあ……私、入学して半年も経たないうちに道を踏み外しちゃったよ。 イライラしながら早歩きで教室に戻った。