「………もしかして、嫉妬……してたの?」 未愛、そういうところは鋭いんだな……くそ……っ 「あ、もしかして図星?」 未愛が俺の顔を覗き込む。 「………うっせ」 「颯太ってば、かわいーっ!」 未愛が俺の頬っぺたをひとさし指で突っつく。 「ヤキモチ妬いて悪いかよ」 俺は拗ねたように口をとがらせる。 「ううん、すごく嬉しかったよ」 未愛は頬を染めながら言った。 「ありがとう、颯太」 未愛の笑顔にドキッとした。