「マジで……!?すげぇーじゃん、未愛!!!」


颯太がみんなの前だというのに、私を抱きしめた。



「そ、颯太ぐるじ……」


「あぁ、ごめん。でも、よく頑張ったな」


颯太は私の頭をぽんぽんと撫でた。


「颯太のおかげだよっ」


「フッ、まぁご褒美、何がいいか考えとけよ」


颯太はそう言って自分の解答用紙を取りにいった。



「ちょっと未愛、ご褒美って何よ?」


妃奈ちゃんがにやにやしながら聞いてくる。


「へ、あ、あの……っ」


「ま、またゆっくり聞かせてもらうわ」


妃奈ちゃんはそう言って自分の席へ戻って行った。