───1時間後。 「じゃ、今日はここまでな」 「う、うん」 窓の外を見ると、すっかり日は落ちていた。 「帰るか。」 私と西内君は図書室を出る。 「……家まで送るから」 「え、そんな……悪いよっ!!」 西内君にそこまでしてもらうのはさすがに…… 誰もいない校内には私たちの声が響く。