私はふと、隣の西内君に視線を向けた。
西内君の横顔は、何故かいつもよりもかっこよく見えた。
「ねぇ、西内君」
私は、西内君を呼んだ。
「ん?」
私が呼んだことに気が付いた西内君。
こちらを向いた西内君に私は、
「大好きだよ」
そう言ってキスした。
西内君の身長は高いから届くか不安だったけど、下駄の高さと背伸びで何とか届いた。
「み、未愛……お前っ!!」
西内君は恥ずかしそうに顔を腕で隠した。
「西内君……ありがとう」
私は西内君をぎゅっと抱きしめた。
西内君のおかげで楽しい夏祭りになったよ。
きっと、一生忘れない思い出になったよ。
そんな気持ちを込めて―――



