「西内君も少しいる?」
「あ、じゃあ………」
私は綿あめをちぎり、西内君に差し出す。
「はい、どーぞ」
「さんきゅ」
西内君は私から綿あめを受け取ると、口に入れた。
「甘っ....でも美味い」
「でしょ!?私、綿あめ大好きなんだぁ」
毎年、夏祭りでは必ず綿あめを買う。
それぐらい、綿あめが大好きなの。
「未愛、子どもみてぇーだな」
西内君がクスッと笑う。
「なっ....こ、子どもじゃないもん!!」
「子どもみたいに可愛いってこと」
西内君は少し頬を赤く染めながら言った。
「もう....西内君ずるいよ....っ」
たった一言で私をドキドキさせちゃうんだもん。



