――――土曜日。 「はい、これで完璧!」 「ありがと、お母さん!」 お母さんに浴衣を着付けてもらい、鏡の前でくるくる回る。 「ふふ、未愛よく似合ってるわよ」 「えへへ、そうかな?」 浮かれていると、恭太が2階から下りてきた。 「お、可愛いじゃん」 「でしょ?」 「……うん、浴衣がな」 「恭太!!!」 ほんっとこの弟は…っ!