「ど、どういうこと……!?」


「昨日……あれから颯太の部屋に乗り込んだの。そしたら颯太が無理やり押し倒してきて……」


「………っ!」


そんな……そんなの……


「……そして、『もう一度やり直そう』って言ってくれたの」


「やり直す……?」


「実はね、私と颯太は中学のとき付き合ってたの」


麗奈ちゃんから吐き出された言葉は、信じられないものだった。


「颯太は……今も私のことが好きなの」


「う……そ……っ」


少し勝ち誇ったように笑う麗奈ちゃん。


「色んな女とキスしたりしてきたけど、やっぱり私が1番なんだってさ」


麗奈ちゃん……もしかして私に優しくしたのは嘘だったの?


「もう、颯太のことは諦めてくれない?」


「へ……?」


「未愛がいくら颯太を想っても、颯太は未愛を想わない」


そう言い放った麗奈ちゃんの目は、とても冷たかった。