「このまま、ずっと真実から逃げ続けるの?」
妃奈ちゃんから目線が外せなくなる。
「そ、れは……」
「とにかく!ちゃんと話してきな!今日じゃなくても……未愛の気持ちの整理がついてからでいいから」
「妃奈ちゃん……」
妃奈ちゃんは私のことを思って言ってくれてるんだ。
私はその気持ちに応えなきゃ……。
「もし、ほんとに未愛のこと遊びだったって言ったら、私がアイツぶっ飛ばすから!」
妃奈ちゃんは笑って言った。
「うん……っ!」
「じゃ、今日はもう帰ろうか」
そして私と妃奈ちゃんは公園を後にした。
妃奈ちゃんの言う通り、気持ちが落ち着いたら聞こう。
どんな真実だったとしても、受け止めなくちゃ……。



