時間は過ぎ、夏休みに入ったある日。



「未愛ーっ、ちょっとおつかい行ってきてくれない?」


2階の自分の部屋でくつろいでると、1階からお母さんの声がした。



面倒だなぁ……。
まぁ、どうせ暇だし行こうかな?


「何、買ってきたらいいの?」


1階に降りてお母さんに確認する。


「えっとね、お醤油がないから買ってきてほしいの」


「わかった、買ってくるよ」


「どうせ暇してるもんね♪はい、これお金ね。じゃあいってらっしゃーい」



………『どうせ暇してるもんね』って……。
まぁ、確かにそうだけどさぁ……。



「いってきまーす」


私は家を出て近所のスーパーに向かった。


スーパーまでは徒歩20分ぐらい。