「よっこらせと……」
「西内君、おじさんみたい」
公園に辿り着き、西内君がベンチに腰をかけた。
「うるせぇー」
「だって……あはは…っ」
「おい、笑うなよ」
西内君って意外と面白いんだな……。と今更実感する。
よく考えたら私って西内君のことも何も知らなかったのかも。
一緒にいたらいっぱい発見があるんだもん。
「ねぇ、西内君」
「ん?」
「私……西内君のこと、もっと知りたい!」
「………は?」
「好きな人のこと知りたいって思うのは普通でしょ?」
私が笑顔を向けると、西内君はにやりと口の端を上げた。
……何か嫌な予感。
私、変なこと言った?
「わかった、教えてやるよ」
「おぉ!」
やったーっ!!
……と、喜ぼうとしたのに。
「………体でとことん教えてやる」
「はいいいい!!!?」
ななななな何を言ってるの西内君は……。
「楽しみにしとけよ?」
「そういう意味じゃなーいっ!!!!」
………やっぱり、西内君は変態だ。



