「な、食べていいか?」
「うん!もちろんだよ!」
ドキドキするなぁ……。
西内君は器用にラッピングを開けていく。
その度に胸が高鳴る。
「んじゃ、いただきまーす……」
クッキーを一つつまみ、口に運んだ。
「ん、すげー美味い!」
「ほんとに!?」
西内君の笑顔を見て安心した。
よかった……
西内君は食べる手を止めない。
「ほんと美味い……こんなに美味いの初めてかも」
「それは大袈裟だよ～……」
でもほんとにすごく嬉しくて笑顔が止まらない。
「甘くて優しい味がする」
「ふふ、何それーっ」
何だかよくわかんないけど美味しいってことだよね?
