「……どっか行きたいとこあるか?」
「んー、じゃあ、あのお店行こーっ」
「おう」
私が指さしたのは可愛らしい雑貨屋さんだった。
「うわぁ~……可愛い小物いっぱい!」
可愛いものに目がない私からしたら、そこは天国だった。
「……あ!これ、すごく可愛い!!」
私の目に入ったのはイニシャルのネックレスだった。
AからZまで全種類ある。
シンプルだけどワンポイントで色んないろのストーンがついている。
「……これ、欲しいのか?」
「へ!?」
「なら買ってやるよ」
ええええええ!?
「いやいや、それは悪いよっ!!」
「遠慮すんなよ、そんなに高くねぇーし」
と、西内君はMのピンクのストーンの付いたネックレスを手に取る。



