【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。






「はぁ…っ、はぁ…っ」



やっと野いちご公園見えてきた……。



久々に走ったから息切れやばい。
運動不足だな、これ。



呼吸を整えながら野いちご公園の入り口に近づく。



「………あ」



公園内にはもう西内君はいた。
し……私服の西内君!!
すごく新鮮だぁ!!
見惚れそうなぐらいかっこいい……って、そんなこと考えてる場合じゃない!




「に、西内君!遅くなってごめん!!」



「ん、別に。まだ約束の時間まで5分あるし大丈夫」



ならよかったぁ……。



「俺が早く来すぎただけ」



「そ、そっか」



もしかして、楽しみだから早く来ちゃったのかな?なんて勝手に妄想する。
そう考えるとにやけてしまう。



「何、にやけてんの?」



「ううん、何でもないよっ」



「ふぅーん………」



西内君は不思議そうな表情をしたけど、何も問いかけてこなかった。