「あーあ、いいなー。俺も彼女欲しー」
羨ましそうに言う。
「恭太、私よりモテるんだからすぐできるでしょ」
恭太は昔からバレンタインのチョコとかたくさんもらってるし、告白だって結構されてるって聞く。
「んー、何か好きでもないヤツに告られても困るんだよね」
「あー、なるほど」
「俺は付き合うなら好きなヤツがいいし」
ふーん……結構そこは真面目なのね。
感心した。
「で、今好きな子いるの?」
私が問いかけると、頬を赤らめた。
「い、いねぇーし」
………いるんだ。
恭太の好きな子ってどんな子なんだろう?
「その子と付き合えるといいね」
「うるせーっ」
ふふ、恭太も結構可愛いとこあるじゃん。



