「まぁ、また今度ね」
「へーい……」
恭太は不服そうな表情でリビングのテレビをつけた。
「よし、続きしよ」
レシピを見ながらクッキーの生地を完成させていく。
美味しくできますように。
そう願いながら生地を練っていく。
---1時間後。
「よし、型を抜いていくぞーっ」
寝かせていた生地を冷蔵庫から取り出す。
やっぱり、好きな人にはハート型かな?
と、ドキドキしながら型を抜いていく。
それからオーブンにクッキーの生地入れた。
あとは待つだけだ!
西内君、喜んでくれるといいなぁ~……
「姉貴、さっきからずっとにやけてるね」
ボーっとしていると、恭太の一言でハッと我にかえる。
「にやけてないよ!」
「いや、めちゃくちゃにやけてた」
は、恥ずかし……。



