「あ、未愛!早速彼氏と下校?いいなぁ~っ」



校門の近くで立ち話をしていた妃奈ちゃんが私たちに気づく。




「あはは、まぁね~」



"彼氏"って言われるとなんだか恥ずかしい。



「私も早く彼氏ほしい~っ」



妃奈ちゃんと立ち話をしていた女の子が羨ましそうに言った。



私に彼氏なんて絶対無理って思ってたから、正直自分でもびっくりしている。



しかも、美人で頼りがいのある妃奈ちゃんよりも先にできるなんて。



ほんと、夢みたい。



「んじゃ、また月曜日ね」



「うん、ばいばい!」



そーいや、もう金曜日か……。