ガラガラ―――
教室の扉を開けると、HRの途中だった。
クラスメイトは私と西内君が手を繋いでいることにぽかんと口を開いていた。
「な、先生。ちょっと連絡事項があるんで話してもいいですか」
ぽかんとしている担任に西内君が尋ねると、担任は「あ、あぁ」と頷いた。
西内君は私の手を握ったまま教卓の前に立った。
「………未愛は俺の女だ。」
西内君が言うと、クラスメイトはざわざわし始めた。
「どういうこと?」
「あんな静かな西内と新垣さんが……!?」
色んな声が聞こえてくる。
―――バンッ‼!!
「うるせぇ‼!」
西内君が教卓を叩いた。
一気に教室は静まる。



