キーンコーン─── 「あ、朝のHR始まっちゃう!!」 「ほんとだな……」 私と西内君は慌てて図書室を出る。 「………あのさ」 廊下を歩いていると西内君が口を開いた。 「……もう、今から言おうと思う」 「……え?」 西内君の言葉に首を傾げる。 「未愛と俺の関係を、クラスのヤツに言おうと思うんだ」 「え!?」 「もう、こんなヒソヒソした関係は耐えられない」 「西内君……」 私も実はそう思ってたり…… 「お前のそばにいて守りたい」 ドキ─── 西内君の言葉に胸が高鳴る。