───バタンッ!!!


図書室の扉が倒れた。



「え……?」



九条君の手が止まる。



「………九条、何してんの?」



この声は………っ



「………に、西内君!!!!」



「未愛……今まで…気づいてやれなくて……ごめんな」



西内君が唖然とする九条君を押しのけて、私を抱き寄せた。


「九条………お前……絶対に許さねぇーっ!!!」



西内君が鋭い目つきで九条君を見る。


「お…俺を殴ったら……この動画晒すからなっ!!!」



と、動画を再生して見せる。



「勝手にすれば?お前と嫌々付き合ってる未愛を見なきゃいけないぐらいなら、それぐらいどうってことない」



西内君……っ