「ん、いいよ。じゃ、行こうか」


九条君はあっさり承諾してくれて、図書室へ。


図書室に一歩…また一歩と近づく度にドキドキした。


ちゃんと………別れられますように。



バタン───



図書室へ入ると、九条君が図書室の扉に鍵をかけた。


「な、何で鍵……」


「未愛が俺を呼び出したのってさ、キスしよ?ってことでしょ?」


九条君が舐め回すように私を見る。


「ち、ちが……っ」


「じゃあ、何?」


九条君がニヤリと笑いながら私に近づいてくる。


「私と……別れ……て…くだ、さい」


後ずさりしながら答えた。



「へぇ〜………俺と別れたいの?じゃ、動画晒していいのかな?」


「もう……いい……晒したいなら晒したらいいじゃない!!」


自分でもビックリするぐらいに声を張り上げた。