「いってぇ〜………」 私に思いっきり押された九条君は、思わず尻もちをついた。 「あ…っ、ご、ごめんなさいッ‼」 「未愛、どういうつもりだよ」 九条君は私を睨みつける。 「わ、私……九条君とキス………できない……っ」 私はそう言い放つと、家に慌てて入った。 私ってば……何やってんだろ…… 不意に西内君の顔が浮かんできて、キスなんてしたくないって思っちゃったんだ………。