【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。






「ごめん……もう治ったから大丈夫」



私はゆっくり起き上がる。



「そっか。んじゃ帰ろっか。」



「うん……」



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「未愛が倒れたとき、俺、図書室にいてさ……ごめんな?助けてやれなくて」



九条君が帰りながら謝る。



「うん……大丈夫」



私の頭の中では妃奈ちゃんの言葉がぐるぐると回っていた。



私……もう九条君と別れたい……
でも……そんなことしたら……



そんなことを考えているうちに、私の家に着いた。