「ごめん……もう治ったから大丈夫」 私はゆっくり起き上がる。 「そっか。んじゃ帰ろっか。」 「うん……」 ************ 「未愛が倒れたとき、俺、図書室にいてさ……ごめんな?助けてやれなくて」 九条君が帰りながら謝る。 「うん……大丈夫」 私の頭の中では妃奈ちゃんの言葉がぐるぐると回っていた。 私……もう九条君と別れたい…… でも……そんなことしたら…… そんなことを考えているうちに、私の家に着いた。