「未愛、やっぱり無理してるんじゃない?」



「…………っ」




「保健の先生も精神的な疲れで倒れたんだろうって言ってたよ」




それでも……私は西内君を守りたい……




「まぁ、もう放課後だしもう少ししたら九条が迎えにくると思う。もうちょっと……よく考えたら?」



ガラガラ――――


妃奈ちゃんがそう言ったとともに、保健室の扉の開く音がした。




「未愛、大丈夫か!?」



「九条君……」




「じゃ、私は帰るね。ばいばい、未愛」




妃奈ちゃんは九条君を少し睨みつけて、保健室を出ていった。