「んじゃ、また明日ね。夜に出歩いたりしちゃだめだからね」


「う、うん……」


九条君の言葉に頷くと、九条君は自分の家へと帰っていった。



「ふぅ……」


家に入ると、私は部屋に入ってベットに寝転んだ。



「九条君…こ、わい……」



九条君のことを思い出すと、手の震えが止まらなかった。



私は九条君に恐怖を感じ始めていたのだ。



「西内君……っ」



急に西内君が恋しくなって、涙が溢れてきた。


西内君……助けて……っ



声に出せず、ただ、心で叫んだ。