「え…っ!?九条君……」 「これからはどんな用があっても他の男と連絡取っちゃだめ」 九条君の怪しげな笑顔に、背筋がぞくっとする。 「わかった?」 「で、でも……」 これから先、連絡取らなきゃいけないことがあるかもしれないのに……。 「わかったよね?」 「………。う、うん……」 あまりの迫力に、思わず頷いてしまった。 「んじゃ、帰ろっか」 九条君が差し出してきた手に、手を重ねる。 そして、手を繋いで下校した。