「今度未愛に話しかけたら……ぶっ殺すから。」


冷たく言い放った九条君に恐怖を感じた。


「……行くよ、未愛」


九条君に手を引かれ、さっさと校門を出る。

私の手は微かに震えていた。


すると、いきなり九条君が立ち止まる。


「ね、未愛。ケータイ貸して」


「え…っ…?」


私は不思議に思いながらケータイを渡す。
すると、私のケータイをいじり始めた。


「な、何してるのっ!?」


「よし、できた」


画面を見ると、私の電話帳からお父さん以外の男子の連絡先が消えていた。