「お、新垣また明日なー」 廊下にいた関本君が私に手を振る。 「うん、ばいばーいっ」 関本君にも作り笑いで手を振り返す。 すると─── 「悪いけど、未愛に話しかけないでくれる?俺だけの未愛なんだよね」 「………は?」 私の前に立ちはだかって、九条君が関本君に言った。 私も関本君も唖然とする。 「九条、何だよヤキモチか?」 と、関本君が慌てて笑い飛ばす。 「未愛は誰にも触らせたくない」 真顔で言う九条君に、本気なんだと教えられる。 これって……… まさかの束縛!?