そして西内君は扉を閉めた。



「あー、それにしてもテスト疲れた」



西内君が体を伸ばす。



「西内君からしたら余裕だったんじゃない?」


「まぁな……ま、今回そんなに良くなかったけど」


って言っても西内君は絶対点数良いだろうなぁ……。



「少なくとも、未愛よりは良いけどな」



「む…っ、バカにしないでよ〜っ」



それから私たちは2時間ぐらい喋って、解散したのだった。



───私と西内君は気づいてなかった。



さっき、本当は廊下に人がいたことに……。