「お願い……お試しで良いんだ!!」 九条君は私の手を握った。 「え、あの……私そんな中途半端な気持ちで九条君とは付き合えない……」 そんな中途半端な気持ちで付き合ったら九条君にも失礼だし…… それに私…… 「それに私……好きな人がいるの……」 私は西内君が好きなんだもん……。 「そっか……ならしょうがないね……」 「ごめんね!!でも、九条君の気持ちは嬉しいよ!!」 「じゃ、また明日テスト頑張ろうね」と、九条君は去っていった。 私を好きなんて、九条君は相当な物好きなのかな?