「じゃ、戻るか」
「うん、そうだね」
2人で教室に向かう。
「てか、何で私があそこにいたことわかったの?」
「あれは───」
関本君が話し始めた。
さっき関本君が購買で昼ごはんを買った帰りに、夢奈のグルっぽい女子軍と会ったらしくて………
『夢奈、ほんと怖いよねー』
『自分の好きな人の好きな人を恨むなんて、ねぇ?』
『未愛ちゃんを攻撃したからって関本君が振り向くわけじゃあるまいし』
そんな会話が聞こえて、慌てて関本君は事情を聞き出したらしい。
「───で、資料室に行ったってわけ。少しでも遅れてたら新垣、ケガしてたかもな」
「ほんとに……ありがとう」
下手したら死んでたかもしれない。



