「に、西内君…ありがとう……」
西内君は私を助ける為に傘を落とし、私と西内君はちょっと濡れてしまった。
「ほんっと危なっかしいな……早く雨宿りするぞ」
傘を拾って私を屋根のあるところに連れていった。
そこにあるベンチに座る。
「あ、西内君これ……」
私はカバンから常に持ち歩いているハンドタオルを私のせいで濡れてしまった西内君に差し出した。
「さんきゅ」
西内君はそのハンドタオルで髪の毛を拭く。
「私……迷惑かけてばっかりでごめんね」
「んなこと気にすんなよ。別に気にしてねぇーし」
ドキドキ……。
今日、私何だか変。
心臓がバクバクして……
何なの、この気持ち。



