「う……そ……」 驚きを隠せない私。 それとは違って、西内君はいたって冷静だった。 「……やっぱりか」 西内君が呟く。 「まぁ、大体わかってた。お前が未愛を好きなこと」 「え!?」 わ、わかってたって…… 「ま、そーゆーことだから。新垣、返事待ってるから」 関本君はニコッと笑って図書室を後にした。 ガチャン─── 扉の閉まる音が図書室に響く。 「……さ、あと30分ぐらいでさっきの復習してから帰るか」 「う、うん」 それから勉強会は30分続いた。