「新垣、行こうか」 「あ、うん!!」 私はブレザーの内ポケットにラブレターを忍ばせ、教室を出た。 何だか、自分のラブレター渡すみたいにドキドキする…… 「……………」 ガチャ─── ゆっくり屋上のドアを開く。 すると、涼しい風が頬を撫でた。 「………渡したいものって何?」 関本君が早速本題を持ちかける。