「へぇ~……俺もその人に教えてほしいぐらいだわ」 「あはは……」 よかった…何とか誤魔化せたみたい‼ それから私は黙々とワークを進めた。 ………って言ってもわかんない問題ばっかだけど。 気づけば、ワークは付箋だらけ。 私ってほんと理解力ないなぁ…… キーンコーン─── そうしているうちに、授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。 「はぁ~……終わったぁ……」 体をぐんっと伸ばす。 「お疲れ」 関本君が後ろを向いて微笑む。 あ、関本君に手紙……渡さないと……。