太陽のような君





ジェットコースターが落ちている時の蒼はわけがわからないといった雰囲気でただただ叫んでいた



俺は蒼の手を取ったまま満足気に落ちたり上ったりを楽しんだ



止まったらすぐに文句を言ってくると思ったが、俺の手を振り払うこともなく静かにしてる




「なんだよ、怒ってるのか?」



あまりにも静かだと不気味だ



「お、お、怒ってないけど…っていうか!龍こそ、なんなの!?!?」


いきなり大声を出すから他の乗客がこちらを向いた

それが恥ずかしくなったのか手を離そうとするから余計強く握ってやった
「ちょっ////」

今度は小声で何かを言ってるが気にしない


蒼の手を引いて撮られた写真の所まで着いた時に手を離してやった



「おーナイスタイミング」


写真はまさに手にキスをしているシーンだった

同じ写真に写った人たちの何人かが俺たちの画を見て、素敵やら何やらコメントをしているのが聞こえた


「ちょっと///早くいこうよ!恥ずかしい!」
「待てよ、これ写メるから」

俺は、ニヤッと笑って蒼を制した


「ばか///先行くっ!」
「ダメ」


離れようとするから、また腕を掴んだ


残った方の手で写真を撮って蒼に見せた




「ほら、楽しかったろ?」





蒼は顔を真っ赤にして言う

「そ、そんなわけないでしょ///
全然楽しめなかった!!!」



そぐに外に出て早足で歩いて行く蒼の手を離した




「え?」