こいつの中から元彼を消したい
まだ3日だが、そんなもん関係ない
「そ、そうだけど…
っていうか、いきなり止まんないでよっ!」
「お前が前をしっかり見てないのが悪い。」
「うわっ!出た!俺様!」
「あ?」
「きゃー(笑)」
上手く話を変えられた…
まぁいい。
少しは気になったよな
またしばらくしょうもない話をして、
俺たちの番が回ってきた
「龍、これ写真撮影あるんだよ〜
どんなポーズする??」
「あ?何でもいいだろ」
「えー決めよーよ!
あっ!いいこと思いついたwww
龍は、鼻の前に握りこぶしを二つ重ねて!」
ニヤニヤしてるお前の考えはお見通しなんだよ
「天狗って言いたいのか?(怒)」
「あ、ばれた?(笑)」
「お前、写真の時楽しみにしてろよ」
「やだーこわいーww」
アトラクションのお姉さんの話も終わって座席が動き始めた
「きゃーこわいー!たのしー!!!」
どっちなんだよと思いつつも蒼の顔を見て自然と笑顔になっちまう
「重症だな、ほんと」
無意識で声に出してしまっていて
「ん?なんか言った??」
聞き返された時が、写真の直前だった
俺は、蒼の手を取り、華奢で白い指にキスをした
