「龍?」
蒼が呼ぶ声にはっとすると、目の前には目をパンパンに腫れさせた好きな女
「お前、今日は目、冷やしながら寝ろよ?(笑)」
「うるさい〜泣けって言ったのは龍でしょ。」
目をきつく瞑って、俺に見せないようにするところがまた愛おしい
「そうだな。スッキリしたか?」
この答えが、気になるんだ。
「うん…なんか昨日のことじゃないみたい。(笑)
私って軽い女なのかなぁ?」
って困った顔で言う蒼を抱きしめたくなる衝動を抑えて
「そーゆー風にするために、俺たちが仕向けたんだから、気にしなくていいんだよ。
お前が何かに対して悪いなんて思う必要もない。」
そう、だから、俺を早く好きになれ
「龍、私、龍がいてくれて本当に良かったよ。」
そんなことを、泣いた後の顔で言われると襲いたくなるだろ
このままじゃまずい、と思ったから
「俺も、お前の笑顔が見たいからな。
ほら、もう遅いから帰るぞ。」
そう言って、蒼の家の方に歩き出した
少しして俺の横に顔を出した蒼はニヤニヤしていた
「ねー、龍、私の笑顔ってやっぱり需要ある??(笑)」
