「それで?」
龍の言葉で、私は話を再開した
「それで、サッカーの試合のあと、恵介に待っててって言われたから、会ったんだ。
それで、かっこよかったよ!って言って、しばらくいつもみたいに楽しく話してさ。
でもそろそろ帰る時間だってなって、駅に着いて、別れるときに、
恵介が告白してくれたの。
『初めて話したときから、好きだった。』
って言ってくれて、、、
私は『うん、私も好きだよ』
って答えて、付き合うことになった。
で、私は受験勉強があったから、あんまりデートとかは高校生のときもしてないんだ。
でも、学校の登下校は一緒にしてたから、仲は深まったと思う。
恵介がスポーツ推薦で大学が決まってからは、私はもっと勉強に打ち込んで、でも恵介もそれを理解してくれて。
冬休みに入って、朝が苦手な私を電話で起こしてくれたり、クリスマスもお正月も塾の前で待っててくれて一緒に帰ったり、センター試験の時に応援に来てくれたり、試験が終わってからは何回もデートしたんだ。
本当に、普通のカップルだったんだよ?(笑)」
話してるとなんか、恵介との時間を客観視できて、楽しかった思い出として話せてるから、自分でもびっくりしてる。
龍は、これを狙って、来てくれたのかな?
