学校に着いたら、龍が話しかけてきた。
「おい、昨日なんで電話でなかったんだよ?」
「ごめん」
精一杯の笑顔は、ひきつっていたらしく、
「……なんかあった?」
龍にばれた。
「…………恵介と別れた」
昨日の出来事を思い出すと、自然と涙がでてきて、龍は驚いていた。クラスのみんなも、龍が私を泣かせたのかと思ってざわざわしていた。
南が近づいてきて、
「蒼、大丈夫?」
と言って背中をさすってくれた
「ん、大丈夫」
私はそういって、ハンカチで涙をふいた
1限が終わって、龍が「授業さぼんぞ」と言ってくれた
南も海もサボってくれて、3人に食堂で昨日のことを話した
龍が私を好きかもしれないっていうのは言わなかったけど、、、
「そんなことがあったんだね、泣いていいんだよ、蒼?」
こんなとき南がいてくれると本当にありがたい
その言葉通り私は思いっきり泣き散らかした。
「ご、ごめん、泣きすぎた…。うぅ」
いくら泣いても泣き足りない
恵介が言った意味はよくわからないままだし、みんなはいつもと違ってすごく優しいから。
