私はびくっと肩を上げてしまった
「ごめん、大きい声だして、、、」
「ううん・・・」
「今日、蒼が龍くんときててさ、前半戦、俺は試合に身が入らなかった。だから、2失点もしちゃったしな。
それで、ハーフタイムに監督に言われたんだ。今日、別れろって。」
なんで・・・・
「別れる決意をしたらさ、なんか、二人を見るのは切なかったけど、あぁ、蒼のこと、大好きだったなあって、懐かしい気持ちになって」
私の頬には水が流れていた
「これから先、プロに行っても、どんなことも耐えられる気がしたんだ。
そう思ったら、後半戦は実力を出せた。」
じゃあ恵介は、ゴールを入れたときはもう……
「ゴールが決まってさ、すぐ蒼の方を見たら、龍くんのこと探してただろ?
やっぱり嫉妬しちゃってさ。
すぐに、俺の方を見てくれたけど、
もし、俺が大阪に行ったら、もう蒼は俺のこと見てくれないんじゃないかって…、
蒼といると、不安が消えないんだ。。。」
あぁ、見られてたんだ。
私は、恵介のこと、大好きだけど、不安にさせてたんだね…。
「だから、俺たち、別れた方がいいと思う。」
また、真剣な顔を私に向ける。
本当に、私たちだめなの…?
「私は、恵介が大好きだよ…?」
「うん、俺もだよ」
「じゃあっ―――」
なんでそんな、悲しそうな顔で私を見るの…?
「ごめん、蒼、俺が弱いからいけないんだ」
