お皿のケーキも大分減った頃。
「あ、そうそう、2年の志摩先輩と九条先輩、また喧嘩して先生に今日早々呼び出されたらしいよ」
「志摩先輩??九条先輩??…誰だっけ?」
「え、結愛知らないの!?あの猛獣コンビ」
「??…知らないよ?」
「志摩 龍と九条 豹弥(Kujo Hyoya)。幼馴染みで仲が良くて喧嘩が強く、この辺では有名でしょっちゅう問題ばかり起こしてるらしいわ」
「そうなんだ…全然知らなかった」
「ついでに言うとかなりイケメンで有名らしいよ。あんまり見たことないからよく知らないけど」
「へぇ~多分見たことないなぁ…でも怖そうだね…」
「まぁ、今まで通りに生活してれば関わることはないから平気よ。何かあっても私が結愛のこと守るから安心しなさい」
「凛ちゃん…!!ありがと大好きっ!!凛ちゃんに何かあったら私が助けるね!!」
「ありがと。でも結愛、弱そうだからすぐやられそうね」
「そんなっ…!そんなことないもんっ…!!」
私、強いよ??
と、拳を出してファイティングポーズをとる結愛。
そんなことしてもかわいいだけよ??
と言おうとした凛だが、
あまりにも結愛が真剣だったので
「ありがと。心強いわね」
と返した。
